“商標”情報ニュース

PPAP

 歌手のピコ太郎さんが歌う「PPAP」が、ピコ太郎さんが所属するレコード会社とは全く関係のない企業が出願していることが分かった。その企業の出願は平成28年10月5日であった。一方、ピコ太郎さんが所属する事務所の親会社「エイベックス・グループ・ホールディングス」は、同月14日の出願で9日遅かった。この遅れが大きな問題を生じさせてしまう。
 
 一般に、自分で使用しない言葉を先に商標登録して、他者に対してライセンス料の支払いや権利売買を持ちかけることは、「商標ブローカー」「トロールビジネス」と呼ばれている。こうした行為を防ぐ方法はないのだろうか。
 
 結論としては、他人の出願を予測することは不可能なので方法はないと言える。しかし、自助努力は出来る。つまり、商標が決まったらすぐに商標出願し、他人よりも早い出願日を得ることである。「商標ブローカー」や「トロールビジネス」を排除するような制度改正を待つよりも自助努力で何とかする方が効率的であろう。

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